以前この話の前段を読んだことをお覚えの方には、その続きとなります。待っていた方にはおまちどうさま ! の気持ちです。
[この前までのあらすじ]
結婚を前に彼女の家を訪れたわたしに、あちらの母はいろいろとクダクダしく、根掘り葉掘りたずね、わたしをイライラさせた。そして最後に突然こう言いだした「なんだか、あなたの名前の字画があんまり良く無いねぇ…」そして「娘との相性も良くないみたい」と。うろたえるわたしに、その母は続けて「あなたの名前がねぇ…」と言うのです。わたしの苗字のいわれが良くないと言う。わが家の苗字は江戸時代中期に、先祖が藩内の血で血を洗う抗争を収めた時の手柄として、殿様から刀とともに拝領したものなのに。要するに変えたその苗字がいけないとその母は言うのです。「何人もの命を奪って獲得した苗字なんて良いわけがない」と。このとんでもない難癖?!!にわたしは怒りをおさめるのに苦労しました。
そしてその後よせばいいのに、わざわざ婚姻届を「明日出しますので…」と見せに行った時、また新たな難題が勃発したのです。
その婚姻届けを見たあちらの母親の第一声が「あらららららラッ、まぁなんてみすぼらしいハンコだこと!」というスゴイもの。そしてそれから1年経ち妻の実家(あの母親)に呼ばれ「すご~い実印作ってあげたから!」と言って立派で大きな印鑑をわたしにくれ「わたしの知ってる鑑定士さんに、
やっぱり前に言ったのと同じことを言われたよ」と言い「印相も良くないから運が付くように」と、可愛い娘のダンナの運が開けるようにと、良い印相の「開運の印鑑」を作ってくれたわけなのです。
その「開運の印鑑」をありがたく受け取ったわたしは、その後その開運の実印を実印登録して唯一の心の支えにし、その勢いでというわけではないのですが、長年勤めた会社を辞めて尊敬する先輩と一緒に会社を起こしました。
でも何にでも落とし穴はあるもの。そのせっかくの会社は最初は順調に滑り出したものの、2年もすると社長(先輩です)にオンナができたのです。そして社長は妻を家族を捨て、そのオンナと一緒に暮らし始めたのです。さすがにそれにはみんな飽きれましたが、でもまだ許せした。
実はそこから先が大問題だったのです。なんと社長はそのオンナと一緒に暮らすマンションの購入費や、彼女が新たに開店したブティックの開店資金、さらに妻と円満に離婚するための慰謝料、おまけに離別する子どもたちへの教育費まで、もう何でもかんでも会社の経費にぶち込んで計上するように
なってしまったのです。これではせっかくの会社も倒産にいたるまでに、それから1年とちょっとしかかからなかったことは言うまでもありません。
職も地位も無くし突然路頭に迷ったわたしは、しばらくは今後どうするか考えに考え、そして実兄の経営していたサプリメント販売の会社に入り、そのノウハウを学びながら経営についても勉強するように励みました。そして頑張って入社して3年が過ぎてから、兄に交渉して円満に退社し、同業のサプリメントサービス会社を別のエリアで始めたのです。兄も「まぁノレン分けさね」と祝ってくれました。
こうしていろいろな人たちの助けを得て、わたしの会社は順調に販売実績を上げてゆき、今では支店の数も都内に3店目を数えるまでに育ったのです。これも母がくれた、あの良い印相の「開運の印鑑」との出会いがあったおかげなのだと思い、いつも自分に言い聞かせています。あの時、名前の来歴から、字画、印相の果てまでいろいろと難癖をつけた妻の実家の母(かつてのクソババア、今は一緒に暮らしてます)にもこうなれば感謝感謝のひとことです。やっぱり昔聞いた「年寄りとカラスが鳴くのにはワケがある」っていうのはほんとうのことなんですね!おかげさまで、マイホームもスポーツカーでも、キャッシュでスパっと買えるほどの、ほんのささやかな成功を収めることができました。
もちろん取引の印鑑にこだわったわたしも、自分で言うのも口はばったいけれど立派だったと思ってます。とにかくあの開運の印には徹底的にこだわりました。あの開運の印鑑=実印は、当時低空飛行になりつつあったわたしの運勢を本当に見事に開いてくれたのです。
ここでみなさんに最後にひとつアドバイスを! 「知らないことでも積極的に評価して、前向きに事にあたること」、「天は自ら助くるものを助く」と言います。
とってもとっても大事なことなんですよぉ。